2012年04月15日

【砦なき者】野沢 尚


この作品がでた当時より
さらに情報ツールが発展し
現代は「怪物」が生まれやすい世の中になって
いるのではないだろうか。

真実なのか虚構なのか
わからないまま時間が経過してしまう。

先週地裁の判決が出た
「首都圏連続不審死殺人事件」。
被告は状況証拠だけで「死刑」判決がでた。
彼女が罪を犯したのか犯していないのか
それは彼女しかわからない。
ただ法廷には彼女を崇拝した多くの女性たちが
裁判を傍聴している。
マスコミがつくりあげてしまった「怪物」が
この小説のように
ひとり歩きしてしまっているのではないかと
恐ろしさを感じる。

小説はぐいぐいと引き込まれ
次が気になって仕方がなく、
野沢ワールドに入っていく。
あっという間に読み終わってしまった。

それにしても
東洋テレビがカリスマにしたてた
八尋の責任を
東洋テレビはどうやって責任をとったのか
その後が気になる。

【  野沢尚の最新記事】
posted by Jitsu&Shiku at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) |   野沢尚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月06日

【薬指の標本・六角形の小部屋】小川 洋子


六角形の小部屋

私は背中ではなく、
胃が痛かった。
私に痛みを与えたその人は
簡単に頭を床につけ
あとは何もなかったかのように
日々接してくる。
私はその人に笑顔を向けられるたびに
胃が痛む。

六角形の小部屋は
ミドリさんとユズルさんが開く
私のような行き場のない思いを
受け止めてくれるカタリコベヤである。
この小部屋を必要としている人たちは
沢山いる。
ミドリさんとユズルさんは
必要としている人たちのもとに行く。
まだ私の街にはこないけど
この本を読んだひと時は
ちょっと心がほっとしたような気がした。

posted by Jitsu&Shiku at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) |   小川洋子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月01日

【For You】五十嵐 貴久

高校生って
こんなふうに青春を送っているかもしれないなあ
と、瑞々しい青春を想像させる描写。
また若手編集者が体当たりで仕事をする姿の描写。
ストーリーに目新しさはないが
話のテンポは非常によく
青春時代を思い出して
ついクスって笑ってしまうシーンがあり
読んでいて心地いい本だった。

この作家さんは
なんでこんなに女性の心理がわかるのでしょう。
















posted by Jitsu&Shiku at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) |   五十嵐貴久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月17日

【病院で死ぬということ】山崎章郎

高校の保健室で
この本と出合った。
20年前である。
保健室の本棚から借りていき
いっきに読み進めた。

衝撃的だった。
死がまだ身近でなかった16歳。
死ぬことがこんなにも厳しいなんて。

尊厳死と安楽死
スパゲッティ症候群
ターミナルケア
ホスピス

初めて聞く言葉に
気持ちがざわついた。

この本の舞台が
実は地元だったことも
心に響いた要因のひとつだったかもしれない。
高校のすぐ近くにある病院に
山崎先生は勤めていた。
保健の先生から
当時この本が映画化されて
その上映会と山崎先生の講演会があるということを教えてもらい
そこに行ったことで
その後私が医療ソーシャルワーカー(MSW)になる
道しるべとなった。

あれから20年。
私はMSWをやめて違う仕事をしているが
この本は私にとって
人生の大事な1冊には変わりない。



















posted by Jitsu&Shiku at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月30日

【天使の眠り】岸田 るり子



裏表紙のあらすじで気になって読んでみた。

トリックは早々に気づいた。
でも替え玉が彼女だったのは以外だった。

とはいえ、犯罪の手段があまりにも自分勝手で
気持ち悪い。
まあ犯罪者は自分勝手だが・・・
母性愛も中途半端。
娘がちゃんと治ったか見届けないと
意味がないのでは?

極めつけはラスト。
主人公と替え玉がそのまま恋愛に陥るのは
どういうことなのか。
替え玉の彼女は、本当の家族のもとに
帰りたかったのではないかのか。

ちぐはぐでチープな感じが
ぬぐえなかった。



posted by Jitsu&Shiku at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月16日

LIVE【由紀さおり・安田祥子 Song With Your Life Concertファイナルツアー】




日本通運 presents
Song With Your Life Concert
ファイナルツアー 〜ありがとう25年〜

日付:1月14日(土)15時〜17時半   
場所:ティアラこうとう(江東公会堂)

http://www.yuki-yasuda.com/concert.html







安田姉妹のコンサートがファイナルということで
行って来ました。
今回のツアーは25年の集大成です。
生で聞くのは初めてです。
でもずっとあの美しい声に
憧れを抱いていました。

1曲目「あの時、この歌」で
もう感動です。
本当に美しくて、自分の琴線に触れるのです。
二人の声は、何故こんなにも
心を満たしてくれるのでしょうか。
「ソレアード〜子供たちが生まれる時〜」の時は
涙が流れて仕方ありませんでした。

最後に名曲「トルコ行進曲」を歌ってくださったけど
ゾクゾクしました。
子ども頃からTVで聞いていたこの曲が
こんなにも素晴らしくて
すごくうれしい。

癒された素晴らしい時間でした。

ツアーは半年のび9月までやるそうです。
ぜひこれは、生で聞いてみてください。


セットリスト
【前半】
あの時、この歌
みかんの花咲く丘
“文部省唱歌メドレー”
春が来た われは海の子 虫のこえ 冬の夜
“白秋・雨情メドレー”
あわて床屋 雨降りお月〜雲の陰 この道 赤い靴 
お母さんは春
歌・うた・唄
森の水車
喫茶店の片隅で
神田川
夕方のおかあさん
大きな古時計
ぼくをだいて
幸せなら手をたたこう
ソレアード〜子どもたちが生まれる時〜

【後半】
汽車ポッポ
少年時代
赤とんぼ
白い色は恋人の色
卒業写真
お菓子と娘
水彩画の街
あしたへ贈る歌
愛の喜び
“舶来唱歌メドレー2011”
埴生の宿 故郷の空 旅愁 谷間のともしび
故郷
しあわせのカノン
トルコ行進曲
posted by Jitsu&Shiku at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月30日

映画【源氏物語 千年の謎】



【公式HP】
http://www.genji-nazo.jp/index.html


監督:鶴橋康夫
原作・脚本:高山由紀子
脚本:川崎いづみ

出演:生田斗真 
    中谷美紀 真木よう子 多部美華子 田中麗奈


とにかく生田斗真が美しい。
これにつきます。
彼のPVだと見れば、いいのではないでしょうか。
あとは雅楽を楽しむとか?
まあ、普通の映画の見方とは違う角度で見るのがいいでしょう。

源氏物語を良く知る人は
物足りないし
源氏物語を知らない人は
よくわからなかったと思います。

posted by Jitsu&Shiku at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月28日

【ハゴロモ】よしもとばなな


エンボス加工の素敵な表紙に惹かれて購入。

この表紙のように
素敵な本でした。

心が疲れてしまった、主人公ほたる。
生まれ育った街に戻り
魅力的な人たちと自然に触れ
少しずつ元気を取り戻していきます。

こんなふうに素敵な人たちに出会うのは
実際には難しいかもしれないけれど
この本を読んだら
ほたるのように少しだけ元気をもらえるでしょう。












posted by Jitsu&Shiku at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) |   よしもとばなな | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月15日

【交渉人】五十嵐 貴久


445頁と、文庫にしては厚めだが
話の進め方はテンポがよく
読みやすい。
内容は優等生的な
よくあるパターンだが
娯楽として読む小説としては
適しており
面白かった。

空いた時間を埋めるには
ちょうどいいかも。











posted by Jitsu&Shiku at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) |   五十嵐貴久 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月05日

【魔笛】野沢 尚


さすが
脚本を書く人だけあり
非常にダイナミックで
読む人の気持ちをうまく持っていく、
非常に読み応えがある作品である。

実際には一刑事が
あんなに活躍できるのか
刑務所に入っている人が
捜査に協力できるのか
という
現実との矛盾はあるけれど
小説なんでそこは関係ないかな。

それよりも
ぐいぐいと引き込まれ
集中して読めて
面白い作品だった。

作家がすでに他界しているのが
ものすごく残念である。

posted by Jitsu&Shiku at 10:12| Comment(0) | TrackBack(0) |   野沢尚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする